漆塗り洗面ボール
2009年 03月 10日
こんばんは漆職人です
今回は、漆塗り洗面ボール!
しかし、依然と少々勝手が違う・・・なぜか?
今回のは新規で作ったボールではなくリサイクル?再利用?なのです。
K氏よりお預かりしたのは「こね鉢」ソバとかをこねる時に使う大き目の鉢です。
随分前の物だそうで・・ひび、割れ、欠け等があり
とても綺麗・・・とは言えない状態でした^^;
しかし、素材は「欅」の無垢材で中々の物 !
まずは汚れを落とし、木地固め(生漆を木地に染み込ませる)
大きい傷や割れ等をコクソ(欅の粉と米のりを合わせた物)で修復します。
欅の導管(木目の穴です)を漆さび(漆と砥の粉と水を練り合わせたパテ状の物です)
で埋めていきます(この作業を目摺りといいます)
目摺りの後、十分に漆を乾かし、余分な漆さびを研ぎ落とします。
下塗り、研ぎ、中塗り、研ぎ、上塗りと進めていきます。
そして・・・金具を付けて・・・
完成 !!
この塗り方は山中塗りに古くからある塗り方で「木地呂塗り」と言います。
溜め漆の下に欅の木目が美しく透けて見えるのが特徴です。
長年で歪んだこね鉢の形もまた味わいですね^^
今回は、漆塗り洗面ボール!
しかし、依然と少々勝手が違う・・・なぜか?
今回のは新規で作ったボールではなくリサイクル?再利用?なのです。
K氏よりお預かりしたのは「こね鉢」ソバとかをこねる時に使う大き目の鉢です。
随分前の物だそうで・・ひび、割れ、欠け等があり
とても綺麗・・・とは言えない状態でした^^;
しかし、素材は「欅」の無垢材で中々の物 !
まずは汚れを落とし、木地固め(生漆を木地に染み込ませる)
大きい傷や割れ等をコクソ(欅の粉と米のりを合わせた物)で修復します。
欅の導管(木目の穴です)を漆さび(漆と砥の粉と水を練り合わせたパテ状の物です)
で埋めていきます(この作業を目摺りといいます)
目摺りの後、十分に漆を乾かし、余分な漆さびを研ぎ落とします。
下塗り、研ぎ、中塗り、研ぎ、上塗りと進めていきます。
そして・・・金具を付けて・・・
完成 !!
この塗り方は山中塗りに古くからある塗り方で「木地呂塗り」と言います。
溜め漆の下に欅の木目が美しく透けて見えるのが特徴です。
長年で歪んだこね鉢の形もまた味わいですね^^
by yamhis
| 2009-03-10 19:26
| 漆